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台塑石化の第2ナフサプラント、年次保守を1カ月前倒し【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月29日_記事番号:T00023664

台塑石化の第2ナフサプラント、年次保守を1カ月前倒し【表】

   
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、9月に予定していた第2ナフサ分解プラントの年次保守を1カ月早め、8月に実施する。同社は「前倒しは保守作業の請負企業の都合に合わせた」としているが、金融危機以来初めての年次保守の前倒しで、保守完了後すぐに操業に入るとは限らないともしており、業界関係者からは「台プラは第3四半期の見通しを悲観し、減産対応の準備を進めている」との見方も出ている。29日付経済日報が伝えた。
   
T000236641

   
 同プラントで生産されるエチレンは年間103万トンで、グループ全体の生産量の35%を占める。台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、南亜塑膠工業(南亜プラスチック)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)などグループ内の川下各社に供給しており、エチレンの生産量が減少すれば、川下生産ラインも減産などが必要となる。

 今年に入り世界各地でエチレン生産能力が増大したことで、5月半ばからポリエチレン(PE)やエチレングリコール(EG)、スチレンモノマー(SM)といった石化原料価格が下落しているが、台塑石化のエチレン減産で安定に向いそうだ。