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光ディスク原料不足、CMCとライテックに追い風


ニュース 電子 作成日:2010年6月29日_記事番号:T00023665

光ディスク原料不足、CMCとライテックに追い風

 
 中国政府が光ディスクの原材料となるフッ化物、テトラフルオロプロパノール(TFP)の輸出を制限したことで、光ディスク最大手のインド企業MBIの生産能力が著しく低下し、台湾勢の中環(CMCマグネティクス)や錸徳科技(ライテック)に代替発注が舞い込んでいる。29日付経済日報が伝えた。

 光ディスク業界は、MBI、CMC、ライテックで世界シェアの90%を占めている。中国ではエアコン用のフッ素系冷媒用の需要が増大したことから、フッ化物が全体的に供給不足に陥り、TFPは輸出が制限された。この影響で最大手のMBIはTFPを調達できず、操業中断の危機に直面している。

 これに対し、CMCとライテックは、TFPの需要ひっ迫を予想し、供給元と長期契約を結んでいるため、輸出制限による影響を受けていない。このため、両社にはMBIから発注がシフトしている。

 光ディスク価格は上昇しており、CMCとライテックは、今年下半期にかけ業績拡大が見込まれる。CMCは第3四半期までの受注を確保しており、7月に追加値上げを行うことを決めた。