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メディアテック、Q3慎重見通し【表】


ニュース 電子 作成日:2010年6月29日_記事番号:T00023675

メディアテック、Q3慎重見通し【表】

   
 IC設計最大手の聯発科技(メディアテック)は28日、6月の出荷状況が予想を下回っており、ハイシーズンとなる第3四半期もそれほど活況とならないとの慎重な見通しを示した。29日付工商時報が伝えた。
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 同社は、顧客が欧州の信用危機発生後に慎重な姿勢に転じ、インドなど新興市場の在庫水準も高いと指摘した。第2四半期の目標売上高311億~333億台湾元(約860億~920億円)達成にはさらなる努力が必要と表明したため、6月売上高は90億元を割り込む可能性もあるとみられる。

 外資系証券会社によると、同社の6月の業績不振は、通信規格GSM/GPRS対応シングルチップ「MT6253」の出荷が思わしくないことが原因だという。同製品は高周波(RF)およびベースバンドの機能を統合したものだが、相互干渉によりテスティング(検査)段階で合格できない状態だという。

 また、業界関係者によると、同社がチップを供給するノーブランド携帯電話(通称・山寨機)の取り締まりを中国政府が強化していること、およびインド市場でノキアが低価格製品を展開しノーブランド製品のシェアを圧迫していることなども業績不振につながっているようだ。