ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

李長栄化学、ポリプロピレン年産能力5割増へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年6月30日_記事番号:T00023686

李長栄化学、ポリプロピレン年産能力5割増へ

 
 石油化学大手、李長栄化学工業の李謀偉董事長は29日の株主総会で、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目にポリプロピレン(PP)が含まれたことを受けて、今後3年間で同製品の年産能力を、現在の40万トンから60万トンまで50%引き上げる考えを示した。PPの自給率が低く、需要に対する不足が年間500万トンに達する中国市場でシェア拡大を狙う。30日付蘋果日報が伝えた。

 ECFA締結により、2012年から中国のPP製品に対する関税が現行の6.5%からゼロへと引き下げられる。昨年既にゼロ関税待遇となったシンガポールのメーカーは、中国市場において同社の脅威となっていた。今後、生産能力を増強してシェア奪回を目指す。

 株主総会では、1億4,000万株の普通株発行による第三者割当増資の実施も承認された。他社の買収資金に充てる計画で、少なくとも38億台湾元(約104億5,000万円)を調達できると見込まれる。ただ李董事長は、現時点では買収の具体的な対象企業はないと説明した。