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富士康深圳工場、ライン3分の2を内陸部移転か


ニュース 電子 作成日:2010年6月30日_記事番号:T00023692

富士康深圳工場、ライン3分の2を内陸部移転か

 
 30日付工商時報が中国メディア各社の報道を基に伝えたところによると、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富士康国際(FIH)は、深圳工場の生産ラインのうち3分の2を内陸部に移転させる大移動計画を10月から始動させるもようだ。移転が完了すれば深圳工場の従業員数は40万人から10万人へ縮小するという。これについて鴻海の丁祈安広報担当は、「内陸での業務拡充に関し、数項目を検討中だ」とのみコメントしている。

 香港紙大公報によると移転計画では、深圳に本社周辺機能とアップル製品の受託生産を行う事業群のみを残し、それ以外は天津、重慶、武漢、河南などに移す予定。パソコン用コネクター生産ラインは河南省鄭州市への移転が決まっているという。

 新華社によれば、富士康は鄭州市と工場新設に関する協定を既に締結。同市は第1期用地1.3平方キロメートルを含む数平方キロメートルの土地を確保し、同省で10万人の従業員募集を開始したもようだ。25日付で富士康の研修生募集の告知を行った河南省鶴壁市政府職員の李施羽氏は「河南新工場は半年後に稼働予定で、採用した人材はそれまでに深圳で研修を受ける」と説明した。

 なお、同社が29日に出した上半期の業績速報によると、前年比で損失が拡大する見通しとなった。理由について同社は「製品価格の下落によるもの」と説明しており、人件費上昇の影響には言及していない。