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奇美電の設備投資、今年1千億元に


ニュース 電子 作成日:2010年6月30日_記事番号:T00023696

奇美電の設備投資、今年1千億元に

 
 液晶パネル最大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)の段行建董事長兼執行長(CEO)は29日、今年の設備投資額について、3月時点で予定していた600億台湾元から1,000億元(約2,750億円)に67%増額すると表明した。これにより、ライバル友達光電(AUO)が予定する設備投資額、850億元を18%上回ることになる。30日付経済日報が伝えた。
 
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段CEOは中国での前工程工場設置について、「台湾の8.5世代の量産規模が一定レベルに達してから」と語った(29日=中央社)
 
 設備投資は主に▽旧奇美電子(CMO)の第8.5世代工場▽旧群創光電(イノルックス・ディスプレイ)の第6世代工場▽中台のタッチパネル生産能力――の拡充に充てられる。段執行長によると、同社の月産能力は3社合併当初の250万平方メートル(ガラス基板面積ベース)から、年末には2割増の300万平方メートルまで拡大する見込みだ。

 市場調査会社、ディスプレイサーチの統計では、5月の液晶パネル(ガラス基板面積ベース)の世界シェアは奇美電子17.6%(3位)、AUO16.5%(4位)となっている。AUOが今後、奇美電の設備投資拡大に追随するかが注目される。