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ECFAの関税引き下げ、石化業界が不満表明


ニュース 石油・化学 作成日:2010年7月1日_記事番号:T00023722

ECFAの関税引き下げ、石化業界が不満表明

 
 石油化学業界団体、台湾区塑膠原料工業同業公会の洪福源理事長(台湾化学繊維の総経理)は30日、中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目に、石化製品がポリプロピレン(PP)など8品目しか含まれなかったことに不満の意を示した。これら対象8品目は、台湾が対中輸出する石化製品のうち、数量ベースで13.3%、金額ベースで16.7%を占めるにとどまる。1日付経済日報が報じた。

 ECFA調印前、経済部工業局が「ポリスチレンが対象品目に含まれることになった」と発表した際、洪理事長は「狂喜乱舞した」という。しかし調印後に確認すると、対象となるのは対中輸出量が年間9,700トンにすぎない「特殊用途のポリスチレン」で、同35万トンに上る5大汎用樹脂のポリスチレンではないことが分かり「だまされた感じだ」と語った。

 その上で、「中台の政府が短期間で調印にこぎ着けた努力には95点を付けるが、結果は60点」と語り、できるだけ早くすべての5大汎用樹脂、および高純度テレフタル酸(PTA)、エチレングリコール(EG)などを対象品目に盛り込んでほしいと訴えた。