ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中鋼の8〜9月輸出価格、今年初の値下げか【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年7月1日_記事番号:T00023724

中鋼の8〜9月輸出価格、今年初の値下げか【表】

 
 中国鋼鉄(CSC)は30日、熱延製品の8~9月輸出価格を1トン当たり30~50米ドル下げる可能性があると表明した。実現すれば今年に入って初の値下げとなり、川下メーカーは、中鋼が第3四半期の鉄鋼市場を楽観していないことを意味すると指摘した。1日付経済日報が報じた。
 
T000237241

 
 中鋼によると、世界の鉄鋼市場は現在、日韓市場では需要、価格ともに比較的安定しているが、中国、東南アジア市場はいずれも縮小傾向にある。特に4月下旬以降の中国市場低迷により同国中堅以下の鉄鋼メーカーでは熱延製品の輸出価格が同600米ドル前後まで下落、中鋼の同700米ドルとは100ドルの差がついているという。このため中鋼の適正価格が650米ドルとすれば、引き下げ幅は最大で50米ドルが見込まれる。

 中鋼が値下げすれば、川下の高興昌鋼鉄、盛餘(SYSCO)、燁輝企業などにも影響が及ぶとみられ、一部では第3四半期に赤字に陥る可能性も出てくる。