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作成日:2007年8月29日_記事番号:T00002373
エイサー王振堂董事長、「買収失敗なら辞任」
宏碁(エイサー)の王振堂董事長は29日付経済日報とのインタビューで、米ゲートウェイの買収発表後、株価がストップ安まで下落したことを受け、「8、9月の売り上げは過去最高、買収により1億5,000米ドルのコスト削減ができる。ストップ安は納得できない」と語り、「買収は必ず成功する。失敗すれば辞任する」と表明した。
エイサーは27日、米4位のパソコンメーカー、ゲートウェイを7億1,000万米ドルで買収すると発表したが、市場ではこれを「高すぎる。策略にはまった衝動買い」などと、疑問視する見方が強く、28日の株価はストップ安となった。これに対し王董事長は、エイサーの成長には米国市場強化が必須だと語り、「今回の買収はエイサーの成長戦略の一環で、長期間の検討と経て決断したものだ。」と反発した。
市場ではゲートウェイの財務問題についても懸念されているが、これについても「買収決定前に、ゲートウェイは人員整理、サービス部門の売却、工場の縮小など、すでにリストラ計画を持っており、我が社が手を貸さなくとも再来年には1億米ドル以上の黒字となる見込みだ」と打ち消した。また第4四半期に検討されていた減資案は、買収により現金必要となったため取り消した。