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中国の「山寨機」取り締まり、IC業界に影響


ニュース 電子 作成日:2010年7月1日_記事番号:T00023731

中国の「山寨機」取り締まり、IC業界に影響

 
 中国で5月末から6月初めにかけ、ノーブランドの携帯電話端末(通称・山寨機)向けのIC基板大手、浙江華龍が当局の取り締まりを受け、6月には摘発を恐れた多くの業者が営業を中断した。これを受け、ノーブランド携帯のサプライチェーンは大きな影響を受け、台湾系のIC業者などにも影響が出ている。1日付工商時報が伝えた。

 当局による取り締まりは、ノーブランド携帯がソフトウエアを不正使用していることが原因で、ブランド携帯電話端末のメーカーや設計会社は当局の動きを支持している。検挙された浙江華龍の基板供給量はそれほど大きくないが、取り締まりを恐れる業界全体がパニックに陥った格好だ。

 ノーブランド携帯に使用されるICは台湾製が多く、取り締まりを避けるため、大量の部品が経由先の香港に留め置かれているという。

 このため、台湾ではIC設計最大手の聯発科技(メディアテック)、半導体商社の大聯大集団(WPGホールディングス)、駆動ICメーカーの奕力科技(イリテック)、旭曜科技(オライズ・テクノロジー)、矽創電子(シトロニクス・テクノロジー)、一部のプリント基板メーカーなどが、6~7月にかけて業績に影響を受ける見通しだ。