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医師から健康保険料過剰徴収、長庚医院に巨額罰金


ニュース 医薬 作成日:2010年7月2日_記事番号:T00023745

医師から健康保険料過剰徴収、長庚医院に巨額罰金

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の私立長庚医院が、医師から多額の健康保険料を過剰徴収していたとされる問題で、中央健康保険局(健保局)は1日までに過剰徴収の事実を確認し、林口長庚紀念医院(桃園県亀山郷)に総額1億~1億5,000万台湾元(約2億7,000万~4億1,000万円)の罰金を科すことを決めた。2日付自由時報が伝えた。

 これまでの報道によると、長庚医院の所属医師は駐在診療を行う「パートナー」と規定され、健康保険料は本人が全額負担する形で天引きされていた。しかし、病院側は健康保険料の代理納付に際し、医師を「被雇用医師」として扱っており、実際には医師の個人負担分は30%で、病院側は保険料の60%を負担しなければならなかった。長庚医院は病院側が負担すべき保険料を医師に転嫁していたことになる。

 健保局は問題の医師が病院側に雇用されていたと認定し、林口長庚紀念医院の医師約600人とその家族に対し、取り過ぎた健康保険料を返金することを病院側に命じるとともに、病院側が負担すべきだった保険料の倍額を罰金として科した。

 長庚医院は「医師の保険加入資格認定に関し、健保局と認識が食い違っている」として、引き続き健保局と意思疎通を図っていく考えを示した。