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作成日:2010年7月2日_記事番号:T00023757
鼎元光電、青色LED増産などに30億元
発光ダイオード(LED)チップメーカー、鼎元光電科技(TYNTEK)が下半期中に第三者割当増資を通じた20億~30億台湾元(約54億~82億円)の資金調達を計画している。これについて傅佩文同社董事長は、青色LED生産能力の拡充、有機金属気相エピタキシー(MOCVD)装置の購入のほか、太陽電池用多結晶シリコン分野での展開に資金を充てる考えを示した。また増資の引受先に関しては「川下のパッケージング業者、液晶パネルメーカーともに可能性がある」と語った。2日付工商時報が報じた。
傅董事長によると、現在中国では大型バックライト用青色LEDの供給が不足しており、これを受けて同社は地方政府と合弁でのエピタキシャルウエハー工場設置に向けて交渉を進めている。
また同社は先ごろ、傘下にエピウエハーメーカー「鼎承光電」を設立し、台中に工場を設置すると決定したが、傅董事長によると、同子会社向けに既にMOCVD装置7台を発注しており、第4四半期に業務を開始する予定だ。
このほか太陽電池用多結晶シリコン分野では、中国・杭州(浙江省)に設置した生産ラインが現在試験生産に入っており、来年には年間1,000トンの生産を予定している。量産が順調に進めば、その後5,000トンまで拡大する計画だ。