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中元節の祭り豎孤棚、恒春で国際大会


ニュース 社会 作成日:2007年8月30日_記事番号:T00002376

中元節の祭り豎孤棚、恒春で国際大会


 旧暦七月は地獄の門が開き、さまざまな霊がこの世に出てくる「鬼月」。旧暦七月十五日の中元節は日本のお盆に当たり、台湾各地で供養をしてくれる縁者のいない霊魂を慰める行事や祭りが行われる。

 27日夜に台湾最南端の屏東県恒春鎮で行われたクライミングレース「豎孤棚」もそんな中元節の伝統行事の一つ。その歴史は134年前にさかのぼる。当時の清代の恒春では、毎年中元節の祭りの後、供物の鶏や魚、果物、もちなどを貧しい人々に分け与えていたところ、供物の奪い合いが起こるようになった。このため、供物を一カ所に置いて人々に争奪させる方法が提案されたのが、この祭りの由来という。

 参加者は「孤棚柱」と呼ばれる柱を登り、その上にある「孤棚」というやぐらに達するスピードを競う。高さ約13メートルの孤棚柱には牛脂がたっぷり塗られているため、簡単には登れないのが特徴で、強靱(きょうじん)な体力と技術、チャレンジ精神が必要だ。

 参加者は従来4チームに限定されてきたが、今年は同県が「恒春古城国際豎孤棚文化活動」として規模を拡大したことから外国人にも参加資格が与えられ、日本、米国、タイ、インドネシアなど台湾在住の外国人を含む32チーム(1チーム12人)が参加。舞台も従来4本だった孤棚柱が36本に増え、孤棚は直径約20メートルと世界最大級となった。

 1時間余りの激戦の末、宜蘭県の頭城阿信師Bチームが優勝し、賞金30万台湾元(約105万円)を獲得。同チームのメンバーたちはこの1カ月間、猛特訓を積んで今回の大会に挑んだという。

 

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イベントには多くの観客が集まった。優勝チームの地元頭城にも同様の大規模な祭りが伝わっている(27日=中央社)