ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ASUS執行長に引責辞任のうわさ、株価が分社後最低に


ニュース 電子 作成日:2010年7月2日_記事番号:T00023760

ASUS執行長に引責辞任のうわさ、株価が分社後最低に

 
 2日付蘋果日報などによると、華碩電脳(ASUS)は第2四半期、欧州の信用不安を受けて在庫損失や為替差損が予想以上に膨らみ、沈振来執行長(CEO)が引責辞任するとの観測が飛び交っている。ASUSは1日、「辞任は絶対にない」と強く否定したものの、同社株価は急落。223台湾元(約607円)でストップ安となり、受託メーカーの和碩聯合科技(ペガトロン)を経営分離(スピンオフ)し、6月24日に株価225.1元で再上場して以降の最安値を付けた。

 第2四半期業績が急激に悪化したとの観測についてASUSは、「財務状況は正常」と強調。証券会社も、純利益は前期比20%減の40億元前後で市場予測通り、為替差損は同期2億元に上るが、第1四半期は為替差益が1億9,500万元だったため、上半期全体の為替差損はそれほど大きくならないと、観測に否定的な見方を示している。

 またASUSは再上場後、240~360元の範囲で自社株買いを進めるとしていたが、株価がこの範囲を割り込んで、買い戻しが実施できない状態となっているとの観測が流れた。しかし同社はこれに対しても、「株価が240元を下回っても買い戻しは進める」と否定した。