台北市では3日に38.6度と、7月としては1921年、07年と並ぶ過去最高を記録するなど先週末はこの夏一番の猛烈な暑さとなった。熱波襲来を受け、林口長庚紀念医院(桃園県亀山郷)では脳卒中で運ばれる患者が2割増加、台東県では88歳の女性が畑に出ていたところ、暑さが原因とみられる心臓発作で死亡した。中央気象局の予報によると、5日も各地で34~36度の暑さとなり、都市部ではさらに高温が予想されるとしている。ただあすからは太平洋高気圧の影響が弱まり、7日から週末にかけて雷雨になる確率が高まるという。5日付蘋果日報などが報じた。
週末はプールや川などの遊泳場が大勢の市民でにぎわった(3日=中央社)
また、強い日差しにより紫外線量も増えており、日焼けによる皮膚炎で診察を受ける人が3割増加しているという。行政院環境保護署(環保署)によると、5日も各地で、15~30分日差しに当たれば、皮膚炎が起きるほどの紫外線レベルが予測され、外出時の日焼け対策を呼び掛けている。
このほか、激しい暑さでクーラー使用が増えたことで、2日に最高瞬間電力使用量が3,100万キロワット(kW)を超えて過去2年間の最高を記録した。台湾電力(台電)によると、5日も高温が続き、出勤日となることから記録更新が予想される。ただ、台電は「電力供給の限界にはまだ余裕があるため、供給制限の懸念はない」としている。