ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

胎盤エキスでクロイツフェルト・ヤコブ病に感染か


ニュース 社会 作成日:2007年8月30日_記事番号:T00002377

胎盤エキスでクロイツフェルト・ヤコブ病に感染か


 国立成功大学医学院附設医院(成大医院、台南市)で、胎盤エキスの注射と服用を続けていた患者がクロイツフェルト・ヤコブ病を発症し、植物状態に近い状態となっていることが29日までに分かった。胎盤エキスと発症との関連性は実証できないが、他に有力な発症原因が見当たらないとして、病院側は衛生署疾病管制局に症例を報告した。30日付聯合報が伝えた。

 疾病管制局でクロイツフェルト・ヤコブ病に関する作業グループの責任者を務める陳順勝医師は、「胎盤エキスの注射による感染報告はこれまで世界でも例がない」としている。

 患者は昨年末、歩行困難、記憶力減退などの症状で受診。検査の結果、脳の海綿化が進んでおり、クロイツフェルト・ヤコブ病と診断され、入院した。患者は1カ月後にいったん退院したが、さらに1カ月後に病状が悪化。手足を完全に動かせず、家族との意思疎通も困難な状態に陥ったため、現在は養護施設に入所しているという。

 家族らによると、患者は海外在住経験がなく、近年海外旅行に出掛けたこともなかった。また、動物の内臓を好んで食べたわけでもなく、発病前に手術歴もなかった。ただ、美容関連の仕事に就いていたため、長期にわたり胎盤エキスを注射、服用していたという。

 成大医院では、患者が手術で感染した可能性がなく、家族にも関連する病歴がないことから、狂牛病に感染した動物から抽出された胎盤エキスでクロイツフェルト・ヤコブ病に感染した可能性があるとみている。

 ただ、患者が使用していた商品は確定できず、疑いがある感染源は特定不可能だという。