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LED、下半期に供給過剰の懸念


ニュース 電子 作成日:2010年7月5日_記事番号:T00023786

LED、下半期に供給過剰の懸念

 
 現在、発光ダイオード(LED)が大きく不足しているとの声が川下の電気製品メーカーから聞かれる。しかし、欧米市場での景気低迷により液晶テレビの在庫水準が高まっており、さらにLEDメーカー各社による有機金属気相エピタキシー(MOCVD)装置の購入が相次ぎ、生産能力の拡大が続く中、証券会社から、下半期に入りLEDの供給過剰圧力が高まっているとの指摘がなされている。3日付蘋果日報が報じた。

 匯豊証券のレポートによると、液晶テレビメーカーがLEDをバックライトに採用した液晶テレビの今年の出荷目標を下方修正していることに対し、LED業界ではチップや材料不足が原因とみているが、同証券は「需要が予想ほどではなかったことが最大の要因」と指摘した。最近多くのテレビメーカーがLED発注にブレーキをかけているという。

 晶元光電(エピスター)の張世賢広報担当は、顧客から第3、4四半期分まで既に注文を受けているが、確定したものではなく、実際の状況は出荷するまで分らないとしている。また業界ではLED材料によるコスト上昇も懸念されているが、張氏は「2インチのサファイア基板は供給不足から価格が50%上昇している」と認めている。