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クアンタ、電池のスタンダードに出資拡大


ニュース 電子 作成日:2010年7月5日_記事番号:T00023790

クアンタ、電池のスタンダードに出資拡大

 
 ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)は2日、米電池・電気部品メーカー、スタンダード・エレクトリックの中国法人、斯丹達能源(上海市)への出資比率を19%から69%に拡大し、子会社化した。投資額は1,190万米ドル。3日付経済日報が伝えた。

 クアンタは現在、新普科技(シンプロ・テクノロジー)、順達科技(ダイナパック)、加百裕工業(セルクスパート・エナジー)などからパソコン用バッテリーを調達している。しかし、バッテリー調達先ではヒューレット・パッカード(HP)やデルなど大手メーカーが調達権を掌握しているため、バッテリーの需給がひっ迫した場合、安定供給が確保できなくなる可能性があった。このため、斯丹達能源への出資拡大は、バッテリーの調達先を多様化する狙いがあるとみられる。

 クアンタは「今回の投資は垂直統合の考えに基づく長期投資だ」と説明した。クアンタは最近、川上のサプライチェーンを積極的に確保し、ノートPCの受託生産で存在感を高める鴻海精密工業に対抗する姿勢を見せていた。