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万泰銀の増資に赤信号、開発工銀が引き受け難色


ニュース 金融 作成日:2007年8月30日_記事番号:T00002384

万泰銀の増資に赤信号、開発工銀が引き受け難色


 財務危機に陥っている万泰商業銀行の増資期限が今月末に迫る中、同行の転換社債を保有する中華開発工業銀行が増資引き受けに難色を示していることが分かった。期限内に増資が決まらなければ、万泰銀は公的管理下に置かれることになる。30日付経済日報が伝えた。

 万泰銀は金融再建基金の対象金融機関ではないため、金融当局による公的管理下に置かれた場合、預金者は150万台湾元(約525万円)の預金保護しか受けられなくなる。このため、行政院金融監督管理委員会(金管会)は、預金者への影響を懸念して、最悪の場合には中央預金保険公司の特別条項を適用し、預金を全額保護することも検討しているもようだ。

 開発工業銀は、プライベートファンドのSACキャピタル・パートナーズと組んで万泰銀の増資に応じることを検討してきた。しかし、SACが提示した株式取得希望価格は1株5元に満たず、開発工業銀が保有する転換社債の権利行使価格(16元)をはるかに下回るという。このため、同行がSACと組んで増資に応じる可能性は極めて低い。