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味全食品、101億元で旧工場地を買い戻し


ニュース 建設 作成日:2010年7月8日_記事番号:T00023864

味全食品、101億元で旧工場地を買い戻し

 
 食品大手の味全食品工業は7日、彰化商業銀行が競売にかけた新燕実業の社有地(台北県三重市、1万5,800坪)を、101億6,888万8,888台湾元(約280億円)で落札した。この土地は12年前、同社が財務危機に陥った際、新燕実業に46億元で売却した工場用地。面積が広く、台北都市交通システム(MRT)新荘線(2014年全線開通予定)の先嗇宮駅出口に位置する立地条件の良い同土地について張教華・味全総経理は「3~5年をめどに住宅・商業用地への用途変更を行い、開発していく」と表明した。8日付聯合報が伝えた。

 味全は今回、売却時の2倍以上の価格での買い戻したことになるが、落札価格は工業用地として全土最高額を記録したのみならず、台北県の土地取引としても1件当たりの過去最高額となった。

 新燕実業は同土地を買収したものの財務危機で代金を支払えず、抵当権を持つ彰化銀行が最低価格73億9,900万元で競売を実施した。落札価格が最低価格を4割近く上回ったため、味全の価格算出の判断を疑問視する指摘もある。