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作成日:2010年7月8日_記事番号:T00023876
HTCブランド、7月末に中国進出
宏達国際電子(HTC)はこのほど中国メディアに対し、7月27日に北京でHTCブランドの発表会を開催すると通知し、招待状を送付した。これまで同社は、友好企業の多普達通訊(ドゥーポッド)ブランドを通じて中国展開を行ってきたが、HTCブランドの世界的な知名度向上、および中国市場の今後の発展を好感して正式に進出を決定したもようだ。ただ、今後ドゥーポッドとの関係をどのように処理するかの難しい判断を迫られるとみられる。8日付工商時報が報じた。
HTCは今回の発表会で「Desire」、
「Wildfire」など5機種を発表するとされ、マーケティング費用に最大3,000万米ドルの資金を投入して中国での知名度向上を図る計画とされる。
工商時報によると、ドゥーポッドはHTCの王雪紅董事長が中国最大の国有IT(情報技術)企業、中国電子信息産業集団(CEC)などと共同で設立。HTCが生産を受託しているが、「中国国産ブランド」として高い知名度を築いている。
今後、HTCがドゥーポッドと共存する戦略を採った場合は、製品が重複して消費者に混同され、他社との競争に不利になるとみられる。一方、ドゥーポッドが撤退した場合も、同ブランドの知名度をHTCが引き継げるかどうかは未知数だとの観測が出ている。