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遊泳注意!屏東海域に人食いザメ出没


ニュース 社会 作成日:2010年7月9日_記事番号:T00023884

遊泳注意!屏東海域に人食いザメ出没

 
 連日の厳しい暑さに、海水浴にでも行きたくなる今日このごろ。南部屏東県の海へ出かけようとお考えの場合はご注意を。同県の有名リゾート地、墾丁に近い車城・尖山周辺海域で先月、人を襲うこともあるどう猛なサメ、オオメジロザメがたびたび出没していることが分かった。

 6月7日、体重167キログラムのオオメジロザメが網にかかって死んでいるのを漁師が発見。その1週間後にも体重326キロの「大物」がかかった。7月に入って以降、網にはかかっていないものの、多くのスキューバダイビング客がこのサメを目撃したと証言している。

 専門家によると、体長が最大3メートルに達するオオメジロザメは、ホホジロザメ、イタチザメと並び、世界でも最も攻撃的なサメの一種。オオメジロザメは港湾や河口付近を回遊する習性を持つため、これまで人を襲った例が世界中で数多く報告されている。ただ、台湾近海では年に4~5頭が目撃される程度で、しかもこれまでは大部分が東部海岸に集中していた。

 しかし今回目撃されたのは、夏季に大勢の観光客が押し寄せる墾丁からわずか約20キロメートルの海域で、しかも台湾の海水浴場はオーストラリアや南アフリカとは違い侵入防止網や警備員の配置などサメ対策を行っておらず、オオメジロザメがさらに南下して墾丁海域に入れば観光客の安全を脅かすことになるため、専門家は注意を呼び掛けている。

 墾丁国家公園管理処は、「40年以上前に同海域でオオメジロザメを捕獲した記録があるが、これは外洋でのことで、近海に侵入したことはかつてなく、まして沿岸部で目撃されたことはない」として過度に心配する必要はないとしているが、サメは血のにおいに特に敏感なため、海の中でけがをしたときは直ちに陸へ上がるよう警告している。