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ECFA批准審議、立法院で流血衝突


ニュース 政治 作成日:2010年7月9日_記事番号:T00023886

ECFA批准審議、立法院で流血衝突

 
 立法院は8日、中台が調印した海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の批准に向けた臨時審議を行い、与野党が議場で激しく衝突し、一部議員が負傷する事態となった。王金平立法院長は与党・国民党の議員に守られる中、ECFAの条文と関連法案を読み上げるとともに、第一読会(委員会審議)を省略し、直接第二読会での審議に付すことを宣言した。9日付中国時報が伝えた。

 臨時審議には、ECFA、両岸知的財產權保護合作協議の批准案、海関進口税則(税関輸入税則)、専利法(特許法)、商標法、植物品種種苗法の改正案が上程されたが、実質的な審議は行われず、怒号の中で審議通過が宣言された。

 議長席付近には、はちまき姿の野党・民進党議員が押し寄せ、議事進行を阻もうとし、与党議員と衝突。その過程で国民党の呉育昇立法委員が額に切り傷を追うなど負傷者が出て、立法院に救急車が出動する騒ぎとなった。

 野党側は議事進行手続きに問題があったと主張したが、立法院側は合法的な審議だったと強調した。
 
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馬総統はECFAは条文ごとの個別審査は認められず、全体一括で賛否を問うべきとの立場から委員会審議を省略するよう指示したとされ、民進党は強く反発している。ただ、ECFA反対の声は同党の見込みほどには盛り上がらず、党内から「負け方を検討すべき」との声も出ている(8日=中央社)