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台塑と華夏、高雄のVCMライン再稼働へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年7月9日_記事番号:T00023898

台塑と華夏、高雄のVCMライン再稼働へ

 
 9日付経済日報によると、塩化ビニルモノマー(VCM)大手の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)と華夏海湾塑膠(チャイナ・ゼネラル・プラスチックス)傘下の台湾氯乙烯工業(TVCM)は来週、高雄に保有する年産能力が各24万トン、30万トンのVCMラインを再稼働させるようだ。先月から保守点検のため稼働を停止していたが、これは中国政府による不動産市場の加熱抑制策でポリ塩化ビニル(PVC)需要が急速に冷え込み、原料のVCM相場が下落して在庫が膨らんだためとされる。

 業界関係者は、現在VCM価格は1トン当たり750米ドル前後と低迷しているが、来月は好転すると楽観。理由として、中国華南地区の大雨被害を受け、今後の復旧工事でPVC需要増が見込まれること、およびクリスマス向けの玩具発売を前に例年8月から川下メーカーが原料確保に着手することを挙げた。