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作成日:2010年7月9日_記事番号:T00023900
ゴルフクラブの大田精密、屏東に自転車工場設置
ゴルフクラブ受託生産大手の大田精密工業(O-TAプレシジョンインダストリー)は、中台の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)対象品目に自転車が含まれたことを好感し、屏東県にカーボンファイバー製フレームを使った自社ブランド自転車「VOLANDO」の組立工場(数百坪)を建設することを決めた。来年初旬までに完成、中台で販売する構えだ。9日付経済日報が報じた。
大田精密は現在、中国子会社の桜之田複合材料科技(深圳)がカーボンファイバー製フレームのみ生産し、組み立ては外部に委託している。タイヤ、サドルなどの部品も関税(約5%)がかかるため現地で調達しているが、今後台湾製品に対するゼロ関税が実現すれば、組み立てまでをすべて台湾のサプライチェーンを利用して品質向上を図りたい考えだ。売れ行きが良ければ、1,500坪の用地での工場拡張も視野に入れている。
「VOLANDO」は、少量生産と顧客の要望に応じたカスタマイズを特徴とし、個性を重視する層をターゲットとしているようだ。価格帯は8万~18万台湾元(約22万~49万円)。初年度販売目標は500台だが、5年目には5,000台で年間売上高2億5,000万元にまで伸ばすことを内部目標に設定しているとされる。