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台プラ、リチウム電池用電解液に進出か


ニュース その他製造 作成日:2010年7月9日_記事番号:T00023901

台プラ、リチウム電池用電解液に進出か

 
 9日付経済日報によると、台塑集団(台湾プラスチックグループ)が台湾初となる電気自動車向けリチウムイオン電池用電解液の生産に着手したもようだ。同グループは傘下に正極材料メーカー、台塑長園能源科技(フォルモサ・エナジー&マテリアル・テクノロジー)を持つほか、プリント基板(PCB)メーカー、南亜電路板(NYPCB)でも芯材事業への投資を検討しており、電解液の生産によってリチウムイオン電池分野での垂直統合を進める構えとみられている。

 観測によると、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)仁武工場(高雄県仁武郷)で電解液事業に着手し、来年6月末に量産に入る予定だという。電解液生産は台塑の本業である化学品の延長線上にあるため、1億2,000万台湾元(約3億3,200万円)程度の投資で、10~15%のシェアを獲得できるとの見方もある。

 リチウムイオン電池の材料コストは比重の高い順に▽正極材、26%▽分離膜、23%▽電解液、15%――となっており、台プラグループはうち2項目、コストの4割を占める材料を生産することで、今後高いコスト競争力の獲得が見込まれる。