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高雄港75号埠頭、使用希望業者なし


ニュース 運輸 作成日:2010年7月12日_記事番号:T00023921

高雄港75号埠頭、使用希望業者なし

 
 デンマークの海運会社マースクが昨年9月に使用契約を打ち切った高雄港75号埠頭(ふとう)で、6月末に新たな契約者を募る入札が行われたが、入札者がなく不調に終わった。台湾ではコンテナ埠頭の過剰が表面化してきた。10日付工商時報が伝えた。

 台湾では産業の海外移転を反映し、コンテナ需要が減少しており、高雄港洲際コンテナターミナル(第6コンテナターミナル)の完成後、埠頭の過剰がさらに深刻化しそうだ。陽明海運は既に、第6コンテナターミナルの供用が今年10月に始まった後、半年以内に現在の120号埠頭の使用を中止することを決めている。

 外国の海運会社は当初、中台間のコンテナ輸送への参入に期待していたが、中台直航解禁後、中国側は中台船籍以外の貨物船による中継貨物の取り扱いを禁じたままで、各社は今後の貨物取扱量の伸びに悲観的な見方を強めている。

 こうした中、交通部は高雄港に第7コンテナターミナルの建設も計画しているとの観測も出ているが、外国の海運会社は、埠頭の新規建設を一時中断べきだとしている。