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作成日:2007年8月30日_記事番号:T00002397
エイサー、多ブランド戦略を模索
宏碁(エイサー)の翁建仁IT製品事業総経理は30日付経済日報とのインタビューで、「米ゲートウェイの買収が完了する年末までの4カ月で、エイサーが持つことになる4ブランドに新たな位置づけをし、多ブランド戦略によって消費性市場でのシェアを拡大する」と今後の展望を語った。エイサーは買収によって、「エイサー」「ゲートウェイ」「パッカードベル」「イーマシーンズ」の4ブランドを持つことになると観測されている。
翁総経理はこの4カ月が、買収案の成否のカギを握ると考えており、関連事業の統合、人材の引き止めによってエイサーの競争力を高めていく考えだ。
今後の重要課題と見るブランド戦略については、ヒューレット・パッカード(HP)や、聯想集団(レノボ)と同様多ブランド戦略を採用し、ゲートウェイブランドによりコンシューマ市場でのシェア拡大を狙う。
ゲートウェイは営業分野に優秀な人材を豊富に抱えており、そうした人材の柔軟でオリジナルな発想がエイサーにとって大きな相乗効果をもたらすと見て、人材の引き止め策を準備しているという。
翁総経理は、「この4カ月で双方の長所を生かす形で双方の組織機構、財務、人事の統合を進め、1年以内に合併効果が現れるようにしたい」と抱負を語った。