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寮費無料・生活手当倍額、大学の新入生集めあの手この手


ニュース 社会 作成日:2010年7月15日_記事番号:T00024003

寮費無料・生活手当倍額、大学の新入生集めあの手この手

 
 大学入試の共通テストが今月上旬に終わり、独自の入学試験実施を許可されている一部の私立大学が、あの手この手の新入生集めを展開している。 

 創立10年を迎え初の独自入試を行う立徳大学(台南市安南区)は、新入生は学生寮の寮費無料、または2万台湾元の生活手当支給のどちらかを選択できる。同校はまた、100万台湾元をかけて、学生寮内に視聴室、フィットネス室、有酸素運動教室、卓球ルーム、ビリヤードルームなどのレクリエーション施設をそろえた。学生たちは、大学の外に出ずに最新のホテル並みの設備を無料で楽しむことができるわけで、大手企業の社員寮並みの待遇と言っても過言ではないだろう。学生の部屋は4人部屋、2人部屋、1人部屋とあり、いずれもインターネット、バスルームを完備している。

 稲江科技管理学院(嘉義県朴子市)は、新入生に支給する生活手当を昨年の2倍の4万元(8学期)に引き上げた。学生は1学期当たり5,000元を受け取れる計算だ。さらに、学生寮への寮費1万元の優待を行うなどの措置によって、既に600人の受験生の応募を得た。

 このほか、南華大学(嘉義県大林鎮)は、昨年低価格ノートパソコン(ネットブック)のプレゼントによって新入生が3割増えたことから、今年も1,500台を用意している。

 学生集めでこうした大盤振る舞いをする大学は、知名度の低い不人気校が多い。稲江科技管理学院は入試は国語と知力テストだけで、試験を受けさえすれば入学できるのが実態だ。ただ、少子化の進行で「危ない大学」と名指しされるのはまさにこうした学校群。何とか勝ち残るのためには、なりふりなど構っていられないのだろう。