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大腸がん、東部で高い死亡率


ニュース 社会 作成日:2007年8月31日_記事番号:T00002402

大腸がん、東部で高い死亡率

 
 香港の人気女優、鐘楚紅(チェリー・チェン)さんの夫で、香港や台湾の広告業界のリーダー的存在だった朱家鼎(マイク・チュウ)氏が、27日大腸がんのため53歳で亡くなった。台湾でも大腸および直腸がんは多く、がんによる死亡ランキングで、肺がん、肝臓がんに次ぐ3位となっている。

 花蓮慈済医院の調査によると、台湾では大腸がんの罹患率は全土ほぼ同じだが、死亡率は地域格差があり、東部のほうが西部より5~10%高い。これはがんの発見が遅れ、患者ががんだと分かったときにはすでに第3ステージ(病期)か末期になっていることが多いためだ。

 糟栄誠同医院大腸直腸外科主任は、手遅れになる原因として、遠いので病院に行きたくない、病院に行くとお金がかかる、情報不足、の3点を指摘。大腸がんの多くはポリープが進行してなるもので、早期発見によりポリープを切除すれば、がん化する確率を下げることができるという。

 また、がん検査によって患者の60%近くががんによる死亡を免れるといわれており、糟栄誠主任は、50歳以上の人や排便に異常のある場合、家族に大腸がんやかいよう性結腸がん患者がいる場合は、大腸内視鏡検査を受けるよう勧めている。

 台北市では2006年、532人が大腸がんで死亡。大腸がん検査を受けた人は3万余人で、952人に陽性反応がみられ、そのうち250人が大腸ポリープ、34人が大腸がんだった。

 大腸がん患者の90%は50歳以上で、早期発見によって治療すれば5年生存率は80%以上に達するが、がん細胞が移転していた場合の5年生存率はわずか8%になる。台北市聯合医院では50歳から69歳の市民を対象に、2年ごとに無料で便潜血検査を実施しており、3週間で結果が分かる。