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作成日:2010年7月15日_記事番号:T00024021
LEDテレビ世界出荷予測、今年3720万台へ=市場調査機関
発光ダイオード(LED)をバックライトに採用した液晶テレビ、いわゆるLEDテレビが今年世界で3,720万台出荷され、液晶テレビ全体の21.3%を占めるとの予測が、電子時報系の市場調査機関、デジタイムズ・リサーチ(DIGITIMES Research)から示された。世界のテレビメーカーの出荷目標を合計すると4,000万台を超えるが、部品不足から実際の出荷はそこまで伸びないとの見方だ。中央社が14日報じた。
同社アナリストの予測によると、今年の世界のLEDテレビ出荷台数のうち、サムスン電子とLGエレクトロニクスの韓国勢で45%、ソニー、東芝、シャープなど日本勢が35%を占める。
LEDテレビの普及に貢献するのは、LEDバックライトモジュール価格の下落だ。上半期には40インチのテレビ用で平均116米ドルまで下がり、従来型の冷陰極蛍光ランプ(CCFL)バックライトとの価格差が40米ドルに縮まった。下半期には100米ドル近くまで下落すると予測されている。
一方、不安材料はLEDの供給不足だ。LED製造に必要な有機金属気相エピタキシー(MOCVD)装置が注文から納入まで6カ月かかるほか、LEDの結晶成長に用いるサファイア基板は第3四半期、3割もの供給不足が予想されている。