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陳前総統が民進党に激怒、新政党組織か?


ニュース 政治 作成日:2010年7月16日_記事番号:T00024035

陳前総統が民進党に激怒、新政党組織か?

 
 野党民進党が今年11月の直轄市長・市議会議員選挙で、同党所属の市議候補者に対し、同党以外の組織に参加して選挙運動を行うことなどを禁じたことに対し、陳水扁前総統が強い不快感を示し、新政党を組織する可能性をも示唆した。民進党の決定は、陳前総統を精神的指導者と仰ぐ「一辺一国連線」と線引きし、その勢力拡大の阻止を狙ったものと観測されている。16日付中国時報が報じた。

 陳前総統事務所の陳淞山主任によると、台北看守所(拘置所、台北県土城市)に収監中の陳前総統は民進党の動きについて「(自分に対し)ますますドアを狭め、制限を多くしてきている」と不満を示し、「新政党を立ち上げる可能性もある」と語ったという。無所属で高雄市議選に立候補する長男の陳致中氏は「一辺一国連線は純粋に理念で結び付いた集まりであり、民進党に迷惑をかけることはない」と弁明したが、陳淞山主任は「今後民進党のやり方がひど過ぎるようであれば、新党結成が単なる発言で終わることは絶対にあり得ない」と語った。

 「一辺一国連線」に参加している民進党の市議候補者は既に30人以上に上っている。陳前総統は同組織を「民進党一辺一国」と「無所属一辺一国」に分けることも示唆しており、これについては民進党も賛意を示した。

 なお、陳前総統はかつて民進党主席を務めたが、2008年8月、家族ぐるみの巨額マネーロンダリング(資金洗浄)事件が明らかになった際に離党している。