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作成日:2010年7月16日_記事番号:T00024041
電子書籍産業の発展戦略、「まず繁体字市場で主導権」
経済部はこのほど、電子書籍産業のソフト面での発展促進について、まず国際市場で繁体字中国語分野における主導権を確立した上で、中国市場に進出する方針を固めた。同部関係者は「現在、台湾は電子書籍の国際標準化団体、International Digital Publishing Forum(IDPF)による繁体字分野の標準制定に積極的にかかわっており、今後より重要な役割を果たすことになる」との見通しを示した。16日付経済日報が伝えた。
経済部は、アップルのタブレット型パソコン「iPad」や、アマゾン、バーンズ・アンド・ノーブルなどの電子ブックリーダーを台湾企業が製造するなど、ハード面で台湾は世界でもトップレベルと強調。ソフト面では現在主流の英語コンテンツ分野に食い込むのは難しいが、世界で4,500万人規模の繁体字市場開拓のチャンスは大きいとみて、中国市場より世界市場を優先する戦略を定めた。
また、2004年以降「日台韓デジタルコンテンツ産業フォーラム」の開催などで、交流を続けている日本と韓国との提携も強化する構えだ。今年9月台北で行われる同フォーラムでは、政府間の交流だけでなく、企業間提携のチャンスとすべく取り組むとしている。