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台プラ仁武工場、周辺の地下水からフロン検出


ニュース 石油・化学 作成日:2010年7月16日_記事番号:T00024050

台プラ仁武工場、周辺の地下水からフロン検出

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)系列の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台プラ)仁武工場(高雄県仁武郷)の環境汚染問題で、高雄県政府環境保護局は15日までに、周辺の地下水から同社がかつて生産していた冷媒の「フロン12」を微量検出した。同局は台プラ仁武工場を流出元と断定した。16日付自由時報が伝えた。

 同局は工場周辺の7カ所に井戸を掘り、地下水を分析した結果、3カ所からフロン12を検出した。ただ、検出量は微量で、環境基準には達していない。フロン12は1997年に使用が禁止されており、今回検出されたのは、以前からの残留物とみられる。台プラはこれまで関連性を否認していた。

 これに先立ち、5月13日には有機溶媒の1.2ジクロロメタンが環境基準の7.1倍の濃度で検出されており、専門家は地下水の流れからみて、仁武工場が汚染源だと推定していた。

 行政院環境保護署地下水汚染整治基金管理会の蔡鴻徳執行秘書は「二つの証拠から仁武工場の汚染物が外部に流出していたことが証明された。ただ、汚染が拡大しているという証拠はなく、操業停止基準は満たさない」との認識を示した。