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作成日:2010年7月16日_記事番号:T00024054
「インテルはWiMAX堅持を」、TCA王理事長が声明
台北市電脳商業同業公会(TCA)理事長を務める王振堂・宏碁(エイサー)董事長は15日、台湾政府と高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)事業の推進で覚書(MOU)を締結しているインテルが先ごろ、同事業の推進室に当たる「WiMAX Program Office(WPO)」の解散を決めたことに対し、「インテルが従来通りWiMAX産業の発展を推進する立場を維持するよう期待する」との声明を発表した。16日付電子時報が報じた。
観測によると王理事長は、インテルのWPO解散の報道を見た後、すぐに同社上層部と連絡を取り、今後の事業戦略に変更があるのかについて説明を求めたという。これに対しインテルも、ただちにナビン・シェノイ・アジア太平洋地域担当ゼネラルマネジャーを台湾に派遣した。
シェノイ氏と面会した王理事長は、▽WiMAX IP技術および相互接続性テスト(IOT)のソリューションなどのリソースを台湾に移転し、台湾産業界との協力を強化すること▽台湾政府と交わした覚書の履行▽WPOに代わるWiMAX推進の責任部門の設置──の3点を求めたとされる。
これに対しシェノイ氏は、「議論を本社に持ち帰って検討し、遅くとも10月にはポール・S・オッテリーニ最高経営責任者(CEO)が来台し説明する」と返答したという。