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スパンションのNORメモリー撤退、台湾企業に追い風


ニュース 電子 作成日:2010年7月16日_記事番号:T00024057

スパンションのNORメモリー撤退、台湾企業に追い風

 
 半導体大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)は15日、経営再建中のスパンション・ジャパンが運営する福島県会津若松市の半導体2工場を買収すると正式発表した。スパンションはNOR型フラッシュメモリーの生産から撤退するため、台湾メーカーにとっては追い風となる。18日付電子時報が伝えた。

 TIが買収した工場は、8インチおよび12インチウエハー工場で、スパンションは両工場でNOR型フラッシュメモリーを生産していたが、既に生産を中止している。TIは今後、両工場をアナログICの生産拠点に転換する方針を示した。

 スパンションの撤退により、NOR型フラッシュメモリーを生産する旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル)、華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)は大きな恩恵を受ける見通しだ。NOR型フラッシュメモリーは供給不足が表面化しており、両社は12インチウエハー工場での生産能力を拡大し、シェア拡大を狙う。

 NOR型フラッシュメモリーの市場価格は高騰しており、市場関係者は「第3四半期は最悪でも横ばいで推移する」とみている。