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国泰金控の蔡鎮宇前副董事長、持ち株を兄に譲渡


ニュース 金融 作成日:2010年7月19日_記事番号:T00024068

国泰金控の蔡鎮宇前副董事長、持ち株を兄に譲渡

  
 国泰金融控股の創業者一族に当たる蔡氏三兄弟のうち、蔡鎮宇前副董事長が最近、兄の蔡宏図董事長に株式を譲渡し、同社の経営から退いたことが、国泰慈善基金会の銭復董事長(元外交部長)の話で明らかになった。国泰金控幹部や蔡鎮宇氏本人は事実関係の確認を避けている。17日付工商時報が伝えた。

 蔡鎮宇氏は、陳水扁前総統一家によるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑に関与したとして、副董事長や董事ポストを辞任していた。

 銭氏は「蔡鎮宇氏は国泰金控の決裁文書には一切手を付けることがなくなった。稟議(りんぎ)書にも蔡鎮宇氏の署名欄がなくなった」と話した。

 蔡鎮宇氏は国泰金控株を少なくとも15%、グループ企業の株式を含めると870億台湾元(約2,340億円)相当を保有していた。蔡鎮宇氏の保有株式は、兄に当たる蔡政達、蔡宏図の両氏に譲渡されたとみられる。

 国泰金控関係者は「中国事業の理念などで、認識に差異が生じたことが兄弟間の分裂の主因ではないか」と話した。