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作成日:2010年7月19日_記事番号:T00024085
HPの11年ノート生産委託先、鴻海が2番手メーカーに
19日付電子時報によると、パソコン世界最大手、米ヒューレット・パッカード(HP)の2011年向けノートPC生産委託先の大枠が確定し、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が全体の40%を受託して最大委託先のポジションを維持、2番手には鴻海精密工業が英業達(インベンテック)を抜いて食い込むことになったもようだ。HPの来年向け委託先は、1~2週間以内に最終決定される見通しだ。
HPからの受注については3社ともノーコメントとしているが、観測によると、HPから各社への委託量は、▽クアンタ、1,500万~1,700万台▽鴻海、900万~1,100万台▽インベンテック、800万~900万台▽フレクストロニクス・インターナショナル、400万~500万台──となる見込みだ。なお仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)と緯創資通(ウィストロン)の受注量は来年も限られたものになるもようだ。
ただ業界関係者は、宏碁(エイサー)の猛烈な追い上げを受ける中、HPは価格競争力を維持するため、新たな委託先を加えて受託メーカー間の競争を煽り、さらなる価格の抑制を図っていると指摘。受託業者にとっては多く受注すればするほどよいわけではないとしている。