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川崎汽船、台電の石炭輸送を安値落札


ニュース 運輸 作成日:2010年7月20日_記事番号:T00024096

川崎汽船、台電の石炭輸送を安値落札

 
 台湾電力がインドネシアとオーストラリアから輸入する石炭70万トンの輸送契約入札を実施した結果、川崎汽船が競合他社より30~40%安い1トン当たり8米ドルの安値で落札した。20日付工商時報が伝えた。

 今回の契約は今年11月から来年9月までの11カ月を対象にしたもので、台湾、日本、韓国、中国の海運会社計10社が応札した。入札に参加した海運会社によると、川崎汽船以外の入札価格はいずれも1トン当たり10~12米ドルで、パナマックス型貨物船による1日当たり用船料に換算すると、川崎汽船の1万2,000米ドルに対し、その他各社は1万7,000~2万米ドルの水準だった。

 パナマックス型貨物船による1日当たり用船料は現在、スポット価格で1万7,000米ドルが相場で、反発局面にある。こうした中、川崎汽船が安値で落札を決めたことに業界からは戸惑いの声が出ている。

 台湾の海運業界関係者は「現在市況を最も悲観しているのが日本人だ」と指摘。東森国際(EMI)の幹部は「新規建造船舶の増加で、ばら積み貨物市場は見通しが不透明だ。川崎汽船はできるだけ老朽船舶で輸送に当たるのではないか」との見方を示した。