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スマートフォン向けHDI基板、供給不足懸念で生産能力拡充へ


ニュース 電子 作成日:2010年7月20日_記事番号:T00024109

スマートフォン向けHDI基板、供給不足懸念で生産能力拡充へ

 
 米アップルのタブレット型パソコン「iPad」、スマートフォン「iPhone 4」にAny-Layer構造のHDI(高密度多層)基板が採用されたことで、スマートフォンメーカーがHDI基板の供給不足を懸念して確保に動き出した。これを受けて、プリント基板(PCB)最大手の欣興電子(ユニマイクロン・テクノロジー)と燿華電子(ユニテック・プリント・サーキット・ボード)がHDI基板の生産能力増強を急ぐ構えだ。20日付電子時報が報じた。

 アップル製品に採用されたAny-LayerHDI基板は、プレス加工とめっきを5回ずつ施すため、それぞれプレス4回、めっき5回の3層HDI基板など現在主流のハイエンドHDI基板より製造工程が煩雑となる。3層を4層に変えると生産能力の利用は33%増え、4層からAny-Layer構造にすると、さらに生産能力を25%多く使用するとされる。

 ユニマイクロンは、HDI基板の月産能力を現在の150万平方メートルから、年内に205万平方メートルまで増強して、同基板世界最大手の座を維持する構えだ。

 ユニテックは、宜蘭県利沢工業区の第3期計画区にPCB工場を増設し、2011年初頭に竣工させる計画だ。これにより生産能力は25~30%増える見通しだ。