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作成日:2010年7月21日_記事番号:T00024122
賭博で豪邸7軒失う、台北県女性が5日で1億元の負け
台北県に住む女性、李さん(36歳)は2005年、豪邸7件とシャネルのネックレス、ダイヤモンドを散りばめた腕時計などの宝飾品を騙し取られたと裁判所に訴えた。しかし、特に名家の出身でもない上、仕事も持っておらず、警察官の夫の収入で生活しており、なぜこのような財産を保有していたのか謎だった。
そこで裁判所が調べたところ、実はこの女性、無類のギャンブル好きだったことが明らかとなった。しかも、かつて一夜にして1,400万台湾元(約3,800万円)を稼ぐなどツキにも恵まれ、ひと財産を築き上げていたようだ。
ある時は李さんは、実家近くにあるお寺「徳心宮」の再建に600万元もの寄付を行ったことがある。聞くところによると、夫の夢の中に当たりくじが出現し、その通りに賭けて大当たりを引き当てたことを、このお寺の御加護と考えたようだ。
しかし運を使い果たしたのか、李さんは04年5月9日からの5日間で計1億800万元の負けを記録。彼女が騙し取られたと主張していた豪邸や宝飾品は、この負けでできた借金のカタとして胴元から没収されたものだということが分かった。李さんはこれを否定していたが、胴元の証書が動かぬ証拠となって裁判に負け、懲役6カ月の判決を受けた。
なお、台湾で賭場を開くことは違法で、ギャンブルでできた負債は法律上の保護は受けず、李さんが財産を手放さなかった場合、胴元はこれを合法的に取り立てることはできない。しかし、いったん支払ってしまった場合、法的には取り返す手段はないという。21日付自由時報が報じた。