ニュース
その他製造
作成日:2010年7月21日_記事番号:T00024130
アパレルの聚陽、中国ブランドから初受注
アパレル大手の聚陽実業(マカロット・インダストリアル)はこのほど、上海美特斯邦威服飾が展開する中国最大のカジュアル衣料ブランド、「美特斯・邦威(Meters/bonwe)」から生産を受託したことを明らかにした。また、潤泰集団傘下で中国量販店最大手の中国大潤発からも受注した。同社初めての中国市場進出となり、受注額は合計3,700万台湾元(約1億円)と多くないが、新たな成長要素になると見込まれる。21日付経済日報が伝えた。
「美特斯‧邦威」は中国発のカジュアルブランドで、台湾の人気歌手、周杰倫がイメージキャラクターを務める。昨年売上高は約500億元。今回の受注額は93万米ドルで、第4四半期から出荷する。中国大潤発からの受注額は22万~23万米ドル。同社の衣料製品調達は年間5億元に達するため、聚陽は今後の受注拡大を期待している。
聚陽はこれまで、米小売り最大手のウォルマート・ストアーズなど、北米市場顧客が9割以上を占めていたが、昨年からスウェーデンの低価格アパレルチェーン、「H&M(ヘネス・アンド・マウリッツ)」、今年に入りスペインのZARAが加わった。同社は、現在日本の大手ブランドと受注交渉を進めていることも明らかにした。