ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

電子ブックリーダーのネトロニクス、対中投資計画を撤回


ニュース 家電 作成日:2010年7月22日_記事番号:T00024162

電子ブックリーダーのネトロニクス、対中投資計画を撤回

 
 電子ブックリーダー受託生産メーカーの振曜科技(ネトロニクス)は21日の董事会で、対中投資計画の撤回を決議した。同社は「中国の電子ブックリーダー市場は零細メーカーの乱立で混乱しているため、内部検討の結果、中国への販路拡大計画を延期することにした」と説明した。22日付電子時報が伝えた。

 ネトロニクスは今年4月、中国の「満地紅電子北京」に10万米ドルを出資することで、自社ブランドの電子ブックリーダーの販路を中国市場に拡大する拠点とする計画を明らかにしていた。

 ネトロニクスは最近、受託生産に加え、自社ブランド「グリーンブック」による業務展開を進めていた。同社は自力での中国の販路開拓を見合わせ、代理店を通じた販路確保に路線を転換する。

 グリーンブックは、中国語圏をターゲットにしたブランドで、対中投資断念は業界で意外視されている。ただ、同社の自社ブランドが出荷量全体に占める比率は非常に低く、台湾での今年の目標出荷台数は1万台にすぎない。受託生産分を含めると、同社は今年、年間100万台の出荷を見込んでおり、うち30~40%を米国向けが占める見通しだ。