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奇美電、内製化でサプライチェーンに変化


ニュース 電子 作成日:2010年7月22日_記事番号:T00024171

奇美電、内製化でサプライチェーンに変化

 
 3月に液晶パネル3社が合併して誕生した新・奇美電子(チーメイ・イノルックス)は、組織の統合作業に伴い、バックライトモジュールなどの内製化を進めており、サプライチェーンに微妙な影響が見込まれている。22日付電子時報が伝えた。

 背景には鴻海集団が最近、「7割内製化」の方針を打ち出していることがある。このため、バックライトモジュールやSMT(表面実装技術)関連の取引先は、新たな対応を迫られる見通しだ。

 例えば、バックライトモジュールでは、傘下の奇菱科技(チーリン・テクノロジー)や長期提携関係にある大億科技(ケンモス・テクノロジー)は恩恵を受ける見通しだが、独立色の強い中強光電(コアトロニック)や瑞儀光電(ラディアント・オプトエレクトロニクス)への受注は減少する可能性がある。

 奇美電はまた、SMT業務の外部委託を縮小する方針を固め、自社でSMT機器100台を調達した。この結果、台湾表面粘着科技(TSMT)や環隆電気(USI)への委託は減少が見込まれる。一方で、奇美電傘下の啓耀光電(GIOオプトエレクトロニクス)は恩恵を受ける見通しだ。