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南亜科・イノテラ、今年の生産目標引き下げ【表】


ニュース 電子 作成日:2010年7月22日_記事番号:T00024175

南亜科・イノテラ、今年の生産目標引き下げ【表】

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAM大手、南亜科技および華亜科技(イノテラ・メモリーズ)は21日、製造プロセスの移行が予定より遅れていることから、今年の生産目標を、南亜科技は従来のビット成長率(出荷メモリーの総容量の伸び率)45%から35%へ、イノテラは70~80%から50%へそれぞれ引き下げた。22日付工商時報が報じた。
 
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 イノテラの高啓全総経理は、トレンチ型からスタック型へ、さらに70ナノメートルプロセスから50ナノへの移行は難易度が高く、その影響で第2四半期の業績は予想に達しなかったと認めた。また、さらに移行作業の中で、生産サイクルが伸びていることが分かり、その改善のためトレンチ型による生産を2週間前倒しして終了させた。こうした影響で6~7月の生産量が予定を下回ったため、今年の生産目標を引き下げたと語った。

 イノテラでは3四半期連続で出荷量のビット成長率がマイナスとなっているが、第3四半期は15~20%のプラスに転じ、第4四半期はさらに倍増すると見込んでいる。

 一方南亜科の第2四半期のビット成長率は2%で、第3四半期は20%、第4四半期は30%と、通年では目標を下回るものの、四半期ごとに成長幅は拡大する見通しだ。

 なお両社は、42ナノプロセスへの資金投入を前倒しすることを決め、今年の設備投資を南亜科で220億元から300億台湾元(約810億円)へ、イノテラで520億元から580億元へ上方修正すると表明した。