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中鋼、当面は減産せず


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年7月23日_記事番号:T00024194

中鋼、当面は減産せず

 
 中国鋼鉄(CSC)は9月の受注量が生産・販売の目標分を確保、第3四半期通期では内需向けの受注量が既に200万トンに達したとして、当面は減産を行わない方針を固めた。ただ、川下メーカーは、中鋼のフル稼働が続けば川下で在庫圧力が高まり、今後の市場に悪影響を及ぼすと指摘している。23日付経済日報が伝えた。

 中鋼は先ごろ、9月の内需向け製品価格を平均4%引き下げたものの、川下での受注状況は思わしくなく、熱延コイルなどでは大きく相場が下落している。このため中鋼に対し、減産によって下落圧力を軽減するよう求める声が業界内で高まっていた。

 これについて中鋼の主管は、「発注量を減らしたメーカーもあるが、一部での増加分がこれを補っており、減産は必要ない」との見方を示した。また、6月下旬から中国の中小メーカーが減産に入り粗鋼の生産量がやや減少、7月にさらに減産幅が拡大すれば、市場の安定につながると指摘した。

 一方、証券会社は「需要の見通しが悪い中、世界の鉄鋼メーカーで稼働率が80%に低下する一方、中鋼はフル稼働、傘下の中龍鋼鉄(ドラゴン・スチール)も新たな生産ラインが稼動しており、川下のプレッシャーは小さくない」との分析を示した。