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作成日:2010年7月26日_記事番号:T00024209
今どきの歯列矯正、人気は大口スマイルに
笑ったときに真っ白な美しい歯がのぞく口元は、誰しも憧れるもの。中華民国歯顎矯正学会によると、今年、歯列矯正を受ける人の数は、景気回復に伴い3~4割も増加しているという。
同学会の過去の調査によると、笑ったときの口元の美しさでは、台湾のトップモデル、林志玲や、韓国人俳優、ぺ・ヨンジュンの人気が高かった。
美しさの基準は時代とともにに様変わりし、これまで女性に人気があった「おちょぼ口」の時代は終わった。最近の人気は、米国女優のジュリア・ロバーツやアン・ハサウェイの口元だ。いずれも、大きい口に美しい歯がずらっと並ぶ「スマイルライン」で、笑ったときに上の歯が8~10本もむき出しになる。
実は、これはちょうど人間にとって最も安定し、調和のとれた美しい比率とされる「黄金比率(1対1.618)」に近い。彼女たちの笑顔はまさにこの典型で、それゆえ美しく感じられるのだろう。ちなみに、笑ったときの歯ぐきの露出は3ミリメートル以内がベストで、歯ぐきが大きくのぞいてしまう「ガミースマイル」であってもいけない。
通常、東洋人が理想的なスマイルラインを作るには抜歯する必要があり、顔型や口形によっては無理な場合もあるという。また、子どもの場合は、9~12歳の間に矯正するのがベストだそうだ。
3年前に歯並びを矯正した女性の黄さん(26)は、子どものころからの乱杭歯。出っ歯だったこともあって、矯正費用は15万台湾元もかかったが、2年半の分割払いで完済した。今では口元がきれいになり「すごく自信がついたわ」と語る。一般に歯列矯正の費用は歯科医によってさまざまで、7万~15万元とかなりの開きがある。矯正する前に充分比較検討する方が賢明のようだ。