液晶パネル大手、友達光電(AUO)の李焜耀董事長は24日、太陽エネルギー事業が計画どおりに進めば、3年以内に台湾最大手になるとの見通しを語った。25日付経済日報が報じた。
視察に訪れた呉敦義行政院長(中)。AUOは下半期に募集する1800人のうち、400人を太陽エネルギー事業に充てる予定だ(24日=中央社)
AUOは、台中の太陽電池モジュール工場が既に量産に入ったほか、工場棟の屋根に10メガワット(MW)の太陽光発電システム搭載も計画している。また、中部科学工業園区(中科)二林園区の用地200ヘクタールの半分に、730億台湾元(約2,000億円)を投じて単結晶・多結晶シリコン太陽電池、モジュール、太陽光発電システムの工場を設置することを計画している。楊文科・中科管理局長によると、AUOは年内に50ヘクタールの用地提供を希望、来年末の着工を予定しており、将来的には年産能力2ギガワット(GW)が見込まれる。
AUOの太陽電池事業の展開戦略は、▽業界で唯一、総合ソリューションを提供▽CIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン)とアモルファスシリコン(a-Si)など薄膜、結晶シリコン太陽電池モジュール技術を研究開発(R&D)▽多結晶シリコン(ポリシリコン)とウエハー、太陽光発電システムに投資▽太陽電池メーカーと戦略提携──となっている。