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「台湾のFTA締結に反対」、中国商務部副部長が発言


ニュース その他分野 作成日:2010年7月27日_記事番号:T00024241

「台湾のFTA締結に反対」、中国商務部副部長が発言

 
 中国の高虎城・商務部副部長は26日、中台間で6月末に調印された海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)は「一つの中国」の原則に基づいたものあり、中国は、台湾が東南アジア諸国連合(ASEAN)などいかなる国とも自由貿易協定(FTA)を締結することを反対すると表明した。27日付の野党民進党寄りの自由時報は、馬英九政権はECFAは政治問題と関係ないと強調としてきたものの、中国はECFAに「一つの中国」の冠をかぶせてきたとして、馬政権の対中姿勢、および中国を批判した。

 なお、高・商務部副部長が記者会見で発言した後、中国国務院は談話の内容をまとめ直し、「ECFAは『一つの中国』と『1992年の共通認識』の前提の下、両岸(中台)で貿易分野の優遇措置を実施するために結ばれたもので、(その内容は)主権国家同士が締結するFTAには及ばない」と発表した。

 台湾と外国のFTA締結に対し中国は従来反対の立場を再三表明していたが、国務院台湾事務弁公室(国台弁)の王毅主任がECFA調印直後に、中台双方で平和的な解決方法を探ることは可能との見解を示していた。