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鴻海、転職禁止規定訴訟で一審敗訴


ニュース 電子 作成日:2010年7月27日_記事番号:T00024261

鴻海、転職禁止規定訴訟で一審敗訴

 
 鴻海精密工業を退職した社員がライバル関係にある中国企業に就職したのは、同業への転職を禁じた競業禁止規定違反に当たるとして、同社が退職社員を訴えた民事訴訟で、台北地方法院は26日までに、「競業禁止規定の内容は厳しすぎる」として原告敗訴の判決を言い渡した。27日付工商時報が伝えた。

 被告は鴻海精密工業の携帯電話事業群に5年7カ月にわたり経理として勤務していた男性で、年収800万~900万台湾元(約2,170万~2,440万円)を受け取っていたが、異動先の中国で、鴻海と競合関係にある中国企業へと転職した。

 台北地方法院は「鴻海が被告と結んだ雇用契約は厳しすぎ、公平さを欠き、公序良俗にも反し、鴻海の合法的利益範囲を超えている」と判断した。

 また、鴻海本社と被告の雇用契約は、被告が中国の富士康国際(FIH)に異動した2004年6月から1年後に失効している上、原告が主張する競業行為はいずれも08年10月以降に発生したものだと指摘し、原告が被告に報酬返還を求める法的根拠はないと判示した。